2024/07/21

なぜNikon Z6IIを買ったのか

 LUMIX G9はお気に入りだったんですが、山歩きの撮影用としては不満がたまってきました。

LUMIX G9に感じた不満

遠景で山を撮った時の描写
  • 遠景での緑の描写がもやもやっとする。
  • 遠景での山の色がしっくりこない。
    山道とか、近くのものを撮る分には好きなんですがなんでだか不思議。
涸沢カールですが、なんだか気に入らない
LUMIX G9 / 
LEICA 12-60mm/F2.8-4.0
F6.3, SS1/400, ISO200

ダイナミックレンジ

  • 白い雲が白飛びしがち。
  • 影は黒つぶれしがちで、ディテールが残っていてもノイズが載ってキリっと締まった描写にならない。
剱岳ですが、暗いところの描写が思ったように行かない
LUMIX G9 / 
LEICA 12-60mm/F2.8-4.0
F6.3, SS1/3200, ISO200

光芒

これはLUMIXレンズの話でLUMIX G9の問題ではないのですが、光芒が末広がりでカラフルになるのが好みではなく、逆光での撮影がしにくいということがありました。

千畳敷カールにて
LUMIX G9 / 
LEICA 12-60mm/F2.8-4.0
F18, SS1/320, ISO200

あまりひどい写真は保存していないので、これはだいぶましな作例です。
光芒問題がマウント変更の一番大きな要因だったかも。


フルサイズを選ぶ時に重視したこと

フルサイズセンサーであればダイナミックレンジはある程度改善されるだろうと思い、マウントを選ぶに際しては、入手可能な価格帯の標準レンズの描写を比較しました。

特に注目したこと:

  • 光芒がきれいに出ること
  • 色が好みであること

あと、できればチルト式の方がさっと撮りやすくてよいと考えました。

最初にLUMIX Sシリーズを検討しましたが、光芒がGシリーズと同じ傾向に見えました。

レビュー記事やPHOTOHITOなどで検討して、Nikonは光芒がきれいだ、発色も割と好みだ、しかもチルト式が多い、じゃぁNikonしかない、ってなりました。


Z6II購入

Nikonのフルサイズミラーレス一眼といえば、当時はZ9が出る前で、Z7II、Z6II、Z5から選ぶことになりました。

Z7IIのような高画素だとデータが重くなり扱いづらいだろうし、高感度耐性の高い方が良いしと考えて、Z6IIに決定。


ファインダーはスペック上、同等。

暗所にはZ6IIの方が強いと思わせるスペック。

手ブレ補正は、スペック上ではG9が上回っていますが、使ってみての感触ではZ6IIの方が優れています。
LUMIX G9ではSS1/8は確実、1/4はがんばればなんとかという感じでした。
Z6IIだと、1/4は確実、1/2も行けます。

最初に持ち出したのは妙見山。

山道にこんなベンチあるの珍しいですよね
Nikon Z6II / 
Z 24-70mm/F4
F9.0, SS1/25, ISO800

ベンチが浮かび上がるような描写、鮮やかな緑色、ハイライトの自然なグラデーション、とても気に入りました。


続いて白峰三山縦走へ。

Nikon Z6II / Z 24-70mm/F4
F4.0, SS1/250, ISO800

暗いところがLUMIXより締まっていて、被写体が映えます。
ただ、LUMIX Gレンズの方が全般的に寄ることができるので、そこは少し我慢が必要。

北岳肩ノ小屋近辺から仙丈ケ岳方面の夕陽
Nikon Z6II / 
Z 17-28mm/F2.8
F13, SS1/40, ISO200

光芒がきれいに出るのが嬉しかった。
さすがにこれだけまともに太陽を入れるとゴーストが出ていますが、その出方もきれいに思えます。


北岳肩ノ小屋テント場から
Nikon Z6II / 
Z 17-28mm/F2.8
F2.8, SS20", ISO1600

横着してテントの中からミニ三脚で適当に撮った星景写真。
とても寒かったのでなんとなくピント合ったのが一枚撮れたので終わりにしたといういい加減な撮影。。。

しかし、今までマイクロフォーサーズだとISO感度とシャッタースピードの設定をいろいろと試して何とか撮っていたのに、簡単にこんなの撮れてしまってびっくりしました。


北岳肩ノ小屋テント場
Nikon Z6II / 
Z 17-28mm/F2.8
F2.8, SS1", ISO12800

真っ暗の中でテント場を撮ったら、すごく明るく写ってびっくりしたという一枚。
ISO12800でこんなにきれいに撮れるとはってこれは本当に驚いた。
それに、シャッタースピード1秒ですが、手持ちで撮っています。


農鳥岳
Nikon Z6II / 
Z 24-70mm/F4
F9.0, SS1/640, ISO800

山の緑の描写も気に入りました。
(ISO800で撮っているのはミスですね。。。)


Nikon Z6II / Z 24-70mm/F4
F5.0, SS1/4, ISO1600

早朝に大門沢小屋を出て沢を渡りました。
薄暗い中ISO1600に上げて、シャッタースピード1/4秒で撮って、ノイズ気にならないし手ブレもしない。

Z6II購入は大正解!!
風景撮影の最適解だと思えました。


Z6IIの弱点

購入前に色々調べて分かってはいたことですが、動く人を撮るのは、オートフォーカスでは全然無理。

よって、風景はZ6II、家族のお出かけや長女のダンスなどはLUMIX G9と使い分けることに。

ただ、ダンスは薄暗い場所でやることも多くて、シャッタースピードを上げてISO感度も上げて撮るとなるとLUMIX G9ではノイズまみれになりがち。

オートフォーカスの改善された形でZ6IIIが出たら、必ず買うと心に決めました。

→この記事書くのに時間かかっているうちに、Z6IIIが出てしまった!

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