2024/11/16

リアルタイムLUTと暗所比較の話(LUMIX GX7MK3, LUMIX G9M2, NIKON Z6III)

山歩きの写真を載せたいのに、ついカメラネタを書いてしまいます。

LUMIX G9M2でリアルタイムLUT

LUMIX G9M2でリアルタイムLUTを使って時々スナップしています。

LUMIX G9M2 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2
F2.0 / SS 1/2500 / ISO100
LUT Teal Flat-S

LUMIX G9M2 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2
F1.2 / SS 1/1600 / ISO100
LUT Backlight-N

いろいろなLUTで撮影するのは楽しい体験です。

ただ、フォトスタイル画面からLUTを選びに行くのがめんどくさいのと、カメラにLUTを10までしか登録できないのが不便だなぁと思っていました。


ファームアップでLUT選択が楽になった

2025年10月9日付でG9M2のファームウェアがアップデートされました。
(ダウンロードページはこちら

このアップデートでリアルタイムLUTがすごく使いやすくなりました。

特に便利になったこと:

  • カスタムボタンにリアルタイムLUTを割り当てられるようになり、フォトスタイル画面を経由しないでLUT選択ができるようになった。
  • ライブビューを見ながらLUTを選択できるようになった。
  • LUTの登録可能数が10→39に増えた。
  • スマホアプリLUMIX Labと連携できるようになった。これにより、カメラへのリアルタイムLUT登録や順番変更等が簡単になった。


以下の記事に分かりやすく解説されています。

もっと、LUMIX 【第1回 リアルタイムLUT編】


使いやすくなったのでG9M2を持ち出す頻度が上がりました。

平日昼間はできないわけで、どうしても夜に持ち出すということになります。

LUMIX G9M2 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F1.7 / SS 1/8 / ISO3200
LUT Backlight-N

LUMIX G9M2 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F1.7 / SS 1/80 / ISO6400
LUT Backlight-N

G9M2は、マイクロフォーサーズの暗所耐性もここまで上がってきたか、って思わせてくれます。

でもしかし、ISO6400くらいが限界であって、人物、特に顔を撮る場合はISO3200までにしたいところです。

それと、AFが合焦するのに時間がかかるように感じます。


暗所での比較テスト

そうすると、LUMIXもフルサイズが欲しいという気持ちがわいてきます。

NIKON Z6IIIでスナップしたりもしているんですが、重いんですよね。。。
それにNIKONのイメージングレシピよりも、LUMIXのリアルタイムLUTの方がしっくりくる写りのものが多いです。

LUMIX S9、いいなぁという物欲にとらわれています。

GX7MK3の後継機をずっと願っているのですが、LUMIX S9は背面ボタン配置などGX7MK3の流れなので、フルサイズで後継機が出たと考えればよいのかなぁ、とか。


実際に暗所の撮影でどのくらいの差があるのか、手元のカメラで比較テストをしてみました。

夕方の自然光でやったので、あとのカメラほど不利。

LUMIX GX7MK3 → LUMIX G9M2 → NIKON Z6IIIの順番でやりました。

F値は2.0、ISOオート、シャッタースピードはカメラお任せ、露出補正±0です。
(というつもりでしたが、GX7MK3だけF1.7になっていました。暗かったので絞り環が動いているのに気がつかなかった。。。)

LUMIX GX7MK3 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F1.7 / SS 1/60 / ISO4000
フォトスタイル スタンダード

LUMIX G9M2 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F2.0 / SS 1/125 / ISO5000
フォトスタイル スタンダード

NIKON Z6III + NIKKOR Z 35mm F/1.8 S
F2.0 / SS 1.3 / ISO10000
ピクチャーコントロール スタンダード

以前から思っていましたが、NIKON機は測光がおかしいというか明るく写そうとしすぎますね(どちらもマルチ測光にしています)。
実際の明るさを再現しているのはLUMIXの方です。

NIKON Z6IIIは明らかに別格にノイズが少ないです。あと、ボケ方も違います。
LUMIX GX7MK3とG9M2についてIS06400、露出補正+3にして、さらにトリミングして比較してみました。

LUMIX GX7MK3 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F1.7 / SS 1/20 / ISO6400
フォトスタイル スタンダード、トリミング実施

LUMIX G9M2 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F2.0 / SS 1/25 / ISO6400
フォトスタイル スタンダード、トリミング実施

ピントはボールの右上の方、黒い大きな円を囲む白い輪っかに合わせています。

手持ちなので構図がずれていますし、F値もずれていたし、感じの違う写真になった原因がもやもやとしますが、ISO6400でのノイズ比較はできるかと思います。

GX7MK3は偽色が目立ち、G9M2では気にならないと感じました。
全体的にGX7MK3のほうがぼんやりしています。

G9M2の方が新しいカメラなので当然の結果ですが、やっぱり差があるということを確認する結果になりました。

GX7MK3とS9を入れ替えるか...

LUMIX G9M2は手放しませんが、GX7MK3といくつかのレンズを下取りに出してS9を買うというのはありだなぁと悩んでいるところです。

GX7MK3の良いところ

  • コンパクト・軽い
  • チルト式で素早くローポジション・ハイポジションでの撮影ができる
  • チルト式EVFがある(子どもが大きくなってからは使わなくなりましたが、まぶしい環境での子ども撮影にはとても良かった)
  • 内蔵フラッシュがある(日中シンクロに良い)

GX7MK3のいまいちなところ(最近出番が少ない理由)

  • 人体認識がない
  • 最近のフォトスタイル(LEICAモノクロームなど)やリアルタイムLUTを使えない
  • マイク端子がない(写真はG9M2、動画はGX7MK3という機会が多い)
  • (多分)動画の手ブレ補正が今の機種ほどでない
いまいちなところの全てをS9ではカバーできます。

EVFがない、チルト式→バリアングル式となる、内蔵フラッシュがない、というのはそれほど気になりません。

メカシャッターがないというのがちょっと心配。
バスケやダンスの撮影にはZ6IIIを持って行くことにしたらよいのですが、それならZマウントの明るいレンズを買い足す方が良いのではないか、、、とか。

2024/11/07

剱岳を歩いてきた(その2)

 2日目、2時起床。

とりあえず天の川の方を撮ってみたものの、雲が入る。

Nikon Z6III / Z 17-28mm f/2.8
F2.8, SS15, ISO6400
WB自然光オート(5200K)、PC風景

テント場と星空の間にも雲。

Nikon Z6III / Z 17-28mm f/2.8
F2.8, SS15, ISO3200
WB自然光オート(4790K)、PC風景

せっかく三脚持ってきたけれども不完全燃焼で終了。

4時過ぎに出発したときは真っ暗。
その後ガスがかかってきて、朝焼けの中を歩く。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/13, ISO200
WB6400K、PC風景

ガスが晴れた時はうれしかった。
けど、それまで薄暗い中だったので、WBやISOの調整を忘れて撮ってしまった写真。
JPEG撮って出しだけど、意外とずれていない。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/250, ISO640
WB曇天(5990K)、PC風景

前剱の手前。剱岳が大きく見えてきた。
右上の2人が良いバランスで入ってくれた。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/125, ISO640
WB晴天(6200K)、PC風景

五竜岳と鹿島槍の間から朝日!

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/2500, ISO640
WB自然光オート(5274K)、PC風景

チングルマの綿毛。
ここは意識してWB曇天。
絞りはもっと開いてもよかったかも。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/100, ISO200, 露出補正+1/3EV
WB曇天(5990K)、PC風景

チングルマの花。
ごく近くなのに、綿毛だったり花だったり。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/60, ISO200, 露出補正+1/2EV
WB自然光オート(5304K)、PC風景

渋滞気味の中、焦ってさっと撮った鎖場。
ピントは岩の奥の方に合わせたけれども、鎖に合わせたのも撮っておいたら良かった。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/250, ISO200
WB自然光オート(5051K)、PC風景

カニのタテバイ。
奥の明るい方は下山路。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/160, ISO200, 露出補正-1/3EV
WB自然光オート(5011K)、PC風景

剱岳山頂から見る、剱澤。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/320, ISO200, 露出補正+1/2EV
WB自然光オート(6200K)、PC風景

後立山方面はガスが上がってきて、この後は見えなくなりました。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/800, ISO200
WB自然光オート(5800K)、PC風景

カニのヨコバイを抜けたあたりのハシゴを振り返って。
WBしっくりこないときは、5880Kくらいにして、少し緑色に寄せたりとか試しています。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/80, ISO200
WB5880K、PC風景

このあと新室堂乗越に回って下山。
雨が降ったりしてあまり良い写真ないけれども、踏んづけてしまいそうなところに雷鳥が出てきていた。
これまた焦って撮っているから、F11のまま。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/60, ISO200, 露出補正+1/3EV
WB自然光オート(5400K)、PC風景

何とか正面に回り込もうとしたけれども、それはかなわず。

12月の硫黄岳・赤岳は真っ白だった

 12月下旬、八ヶ岳の硫黄岳・赤岳を歩いてきました。 詳しい山行記録は、ヤマレコ「 強風の硫黄岳と赤岳 赤岳鉱泉宿泊 」をご参照ください。 冬季アクセスに際しては、スタッドレスはもちろん、チェーンも準備していきましょう。 歩くに際しては、積雪期装備はもちろん、ある程度の経験を積ん...