2024/11/16

リアルタイムLUTと暗所比較の話(LUMIX GX7MK3, LUMIX G9M2, NIKON Z6III)

山歩きの写真を載せたいのに、ついカメラネタを書いてしまいます。

LUMIX G9M2でリアルタイムLUT

LUMIX G9M2でリアルタイムLUTを使って時々スナップしています。

LUMIX G9M2 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2
F2.0 / SS 1/2500 / ISO100
LUT Teal Flat-S

LUMIX G9M2 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2
F1.2 / SS 1/1600 / ISO100
LUT Backlight-N

いろいろなLUTで撮影するのは楽しい体験です。

ただ、フォトスタイル画面からLUTを選びに行くのがめんどくさいのと、カメラにLUTを10までしか登録できないのが不便だなぁと思っていました。


ファームアップでLUT選択が楽になった

2025年10月9日付でG9M2のファームウェアがアップデートされました。
(ダウンロードページはこちら

このアップデートでリアルタイムLUTがすごく使いやすくなりました。

特に便利になったこと:

  • カスタムボタンにリアルタイムLUTを割り当てられるようになり、フォトスタイル画面を経由しないでLUT選択ができるようになった。
  • ライブビューを見ながらLUTを選択できるようになった。
  • LUTの登録可能数が10→39に増えた。
  • スマホアプリLUMIX Labと連携できるようになった。これにより、カメラへのリアルタイムLUT登録や順番変更等が簡単になった。


以下の記事に分かりやすく解説されています。

もっと、LUMIX 【第1回 リアルタイムLUT編】


使いやすくなったのでG9M2を持ち出す頻度が上がりました。

平日昼間はできないわけで、どうしても夜に持ち出すということになります。

LUMIX G9M2 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F1.7 / SS 1/8 / ISO3200
LUT Backlight-N

LUMIX G9M2 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F1.7 / SS 1/80 / ISO6400
LUT Backlight-N

G9M2は、マイクロフォーサーズの暗所耐性もここまで上がってきたか、って思わせてくれます。

でもしかし、ISO6400くらいが限界であって、人物、特に顔を撮る場合はISO3200までにしたいところです。

それと、AFが合焦するのに時間がかかるように感じます。


暗所での比較テスト

そうすると、LUMIXもフルサイズが欲しいという気持ちがわいてきます。

NIKON Z6IIIでスナップしたりもしているんですが、重いんですよね。。。
それにNIKONのイメージングレシピよりも、LUMIXのリアルタイムLUTの方がしっくりくる写りのものが多いです。

LUMIX S9、いいなぁという物欲にとらわれています。

GX7MK3の後継機をずっと願っているのですが、LUMIX S9は背面ボタン配置などGX7MK3の流れなので、フルサイズで後継機が出たと考えればよいのかなぁ、とか。


実際に暗所の撮影でどのくらいの差があるのか、手元のカメラで比較テストをしてみました。

夕方の自然光でやったので、あとのカメラほど不利。

LUMIX GX7MK3 → LUMIX G9M2 → NIKON Z6IIIの順番でやりました。

F値は2.0、ISOオート、シャッタースピードはカメラお任せ、露出補正±0です。
(というつもりでしたが、GX7MK3だけF1.7になっていました。暗かったので絞り環が動いているのに気がつかなかった。。。)

LUMIX GX7MK3 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F1.7 / SS 1/60 / ISO4000
フォトスタイル スタンダード

LUMIX G9M2 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F2.0 / SS 1/125 / ISO5000
フォトスタイル スタンダード

NIKON Z6III + NIKKOR Z 35mm F/1.8 S
F2.0 / SS 1.3 / ISO10000
ピクチャーコントロール スタンダード

以前から思っていましたが、NIKON機は測光がおかしいというか明るく写そうとしすぎますね(どちらもマルチ測光にしています)。
実際の明るさを再現しているのはLUMIXの方です。

NIKON Z6IIIは明らかに別格にノイズが少ないです。あと、ボケ方も違います。
LUMIX GX7MK3とG9M2についてIS06400、露出補正+3にして、さらにトリミングして比較してみました。

LUMIX GX7MK3 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F1.7 / SS 1/20 / ISO6400
フォトスタイル スタンダード、トリミング実施

LUMIX G9M2 + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
F2.0 / SS 1/25 / ISO6400
フォトスタイル スタンダード、トリミング実施

ピントはボールの右上の方、黒い大きな円を囲む白い輪っかに合わせています。

手持ちなので構図がずれていますし、F値もずれていたし、感じの違う写真になった原因がもやもやとしますが、ISO6400でのノイズ比較はできるかと思います。

GX7MK3は偽色が目立ち、G9M2では気にならないと感じました。
全体的にGX7MK3のほうがぼんやりしています。

G9M2の方が新しいカメラなので当然の結果ですが、やっぱり差があるということを確認する結果になりました。

GX7MK3とS9を入れ替えるか...

LUMIX G9M2は手放しませんが、GX7MK3といくつかのレンズを下取りに出してS9を買うというのはありだなぁと悩んでいるところです。

GX7MK3の良いところ

  • コンパクト・軽い
  • チルト式で素早くローポジション・ハイポジションでの撮影ができる
  • チルト式EVFがある(子どもが大きくなってからは使わなくなりましたが、まぶしい環境での子ども撮影にはとても良かった)
  • 内蔵フラッシュがある(日中シンクロに良い)

GX7MK3のいまいちなところ(最近出番が少ない理由)

  • 人体認識がない
  • 最近のフォトスタイル(LEICAモノクロームなど)やリアルタイムLUTを使えない
  • マイク端子がない(写真はG9M2、動画はGX7MK3という機会が多い)
  • (多分)動画の手ブレ補正が今の機種ほどでない
いまいちなところの全てをS9ではカバーできます。

EVFがない、チルト式→バリアングル式となる、内蔵フラッシュがない、というのはそれほど気になりません。

メカシャッターがないというのがちょっと心配。
バスケやダンスの撮影にはZ6IIIを持って行くことにしたらよいのですが、それならZマウントの明るいレンズを買い足す方が良いのではないか、、、とか。

2024/11/07

剱岳を歩いてきた(その2)

 2日目、2時起床。

とりあえず天の川の方を撮ってみたものの、雲が入る。

Nikon Z6III / Z 17-28mm f/2.8
F2.8, SS15, ISO6400
WB自然光オート(5200K)、PC風景

テント場と星空の間にも雲。

Nikon Z6III / Z 17-28mm f/2.8
F2.8, SS15, ISO3200
WB自然光オート(4790K)、PC風景

せっかく三脚持ってきたけれども不完全燃焼で終了。

4時過ぎに出発したときは真っ暗。
その後ガスがかかってきて、朝焼けの中を歩く。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/13, ISO200
WB6400K、PC風景

ガスが晴れた時はうれしかった。
けど、それまで薄暗い中だったので、WBやISOの調整を忘れて撮ってしまった写真。
JPEG撮って出しだけど、意外とずれていない。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/250, ISO640
WB曇天(5990K)、PC風景

前剱の手前。剱岳が大きく見えてきた。
右上の2人が良いバランスで入ってくれた。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/125, ISO640
WB晴天(6200K)、PC風景

五竜岳と鹿島槍の間から朝日!

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/2500, ISO640
WB自然光オート(5274K)、PC風景

チングルマの綿毛。
ここは意識してWB曇天。
絞りはもっと開いてもよかったかも。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/100, ISO200, 露出補正+1/3EV
WB曇天(5990K)、PC風景

チングルマの花。
ごく近くなのに、綿毛だったり花だったり。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/60, ISO200, 露出補正+1/2EV
WB自然光オート(5304K)、PC風景

渋滞気味の中、焦ってさっと撮った鎖場。
ピントは岩の奥の方に合わせたけれども、鎖に合わせたのも撮っておいたら良かった。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/250, ISO200
WB自然光オート(5051K)、PC風景

カニのタテバイ。
奥の明るい方は下山路。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/160, ISO200, 露出補正-1/3EV
WB自然光オート(5011K)、PC風景

剱岳山頂から見る、剱澤。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/320, ISO200, 露出補正+1/2EV
WB自然光オート(6200K)、PC風景

後立山方面はガスが上がってきて、この後は見えなくなりました。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/800, ISO200
WB自然光オート(5800K)、PC風景

カニのヨコバイを抜けたあたりのハシゴを振り返って。
WBしっくりこないときは、5880Kくらいにして、少し緑色に寄せたりとか試しています。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/80, ISO200
WB5880K、PC風景

このあと新室堂乗越に回って下山。
雨が降ったりしてあまり良い写真ないけれども、踏んづけてしまいそうなところに雷鳥が出てきていた。
これまた焦って撮っているから、F11のまま。

Nikon Z6III / Z 24-120mm f/4 S
F11, SS1/60, ISO200, 露出補正+1/3EV
WB自然光オート(5400K)、PC風景

何とか正面に回り込もうとしたけれども、それはかなわず。

2024/08/23

剱岳を歩いてきた(その1)

 8月上旬、剱岳に行ってきました。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/60, ISO100
WB自然光オート(5110K)、PCソンバー70%

剱岳行きの装備

山歩き用の装備、アクセス、行動記録等はヤマレコにアップしています。

剱岳 室堂~別山~剱澤野営場~剱岳~新室堂乗越~室堂 テント泊|ヤマレコ


ヤマレコにはJPEG撮って出しの写真をアップしています。

ここではNX Studioで若干手直ししたものを載せます。

撮影関係の装備ということでは、次のような感じです。

カメラバッグに入れていたもの

  • Z6III …760g
  • NIKKOR Z 24-120mm f/4 S …630g
  • C-PLフィルター
  • 予備バッテリー
  • レンズペン
  • レンズクリーナー
  • カメラバッグ=FOCUS L (PaagoWorks) …300g

ザックに入れていたもの

  • NIKKOR Z 17-28mm f/2.8 …450g
  • ソフトフィルター
  • C-PLフィルター
  • UT-3AR(Velbon)…858g(プレートとバッグ込)

重量のあるものだけ書き込みましたが、それらの合計で約3kg。
登山においては結構な負荷です。

室堂から別山乗越へ

室堂からまずはみくりが池方面に歩きます。
みくりが池温泉手前のベンチのある所で、毎度毎度撮ってしまう構図。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/80, ISO200
WB自然光オート(6180K)、PCソンバー80%

ピクチャーコントロールはいつも「風景」にしているのですが、白っぽくなってしまうようなときは「ソンバー」が有効ですね。

この日は地獄谷の硫黄臭のする風が吹いてきて、ちょっとせき込むくらいでした。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/200, ISO200
WB自然光オート(5110K)、PC風景

この写真は彩度を落としました。その方が荒涼とした感じが出て良いかなと。

この反対側は別山から奥大日岳に至る稜線をバックに、雷鳥沢にテントがたくさん張られている様子が見えます。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/125, ISO200
WB自然光オート(5060K)、PCソンバー70%

写真下部の階段を下りてテント場を通り、左上の雲の切れ間のコル(別山乗越。剣御前小舎が写っている)まで上がっていきます。
今日目指すテント場(剱澤野営場)はその裏側に下りたところ。


これまた毎回撮ってしまう雷鳥沢にかかる浄土橋。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/200, ISO200
WB自然光オート(5110K)、PC風景(撮って出し)

雷鳥坂を上がる途中、振り返って。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/60, ISO100
WB自然光オート(5210K)、PCトイ70%

こういう青空に向かって歩くような感じ、力をもらえます。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/100, ISO200
WB自然光オート(5640K)、PC風景

トウヤクリンドウ。
ちょっとピント甘かった。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F5.6, SS1/250, ISO200
WB自然光オート(5180K)、PC風景

剣御前小舎でポカリ購入。

時間に余裕があるので剣御前に登るか、別山に登るか、迷ったけれども別山に行くことにしました。

別山乗越から別山へ

別山に行く目的としては、剱岳を撮影することです。
別山へと歩くルートは岩場が多いです。
注意して歩きながら、雲に隠れたり出たりする剱岳に「ちゃんと出てこいよ~」と心の中で呼びかけます。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F5.6, SS1/320, ISO100
WB自然光オート(5500K)、PCソンバー80%

別山に到着してからも、周囲全部真っ白になる時間があったりしてなかなか出てきませんでした。
特に、前剱が全然出てこない。
八ツ峰がはっきり見えるタイミングがあったので撮った一枚。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/60, ISO100
WB自然光オート(5110K)、PCソンバー100%

別山を下山して剱澤野営場へ

あきらめて剱澤野営場目指して下山。下山すると晴れてくるのが登山あるある。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/60, ISO100
WB自然光オート(5110K)、PCソンバー70%

テントを張って、剱澤小屋にビールを買いに行くときに撮影。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/25, ISO100
WB自然光オート(5490K)、PCソンバー80%

ビール飲みながら、夕焼けがきれいにならないかなぁと期待していましたが、地味な感じでした。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/5, ISO100
WB自然光オート(5280K)、PC風景

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/5, ISO100
WB自然光オート(6230K)、PC風景

この日はこれで撮影終了。

翌朝早く起きて、星が出ていれば撮影してから朝食をとって、4時出発の計画です。

続きます。

2024/08/16

Nikon Z6IIIを使ってみての話

 前回、結局Z6IIIを買ったという話でした。

下取に送り出すまでの数日間、Z6IIとZ6IIIと両方が手元にあったので、少し比較してみました。

Z6IIIとZ6IIとの比較

低感度でのダイナミックレンジが、Z6IIIの方が劣るという情報が出てきて、一旦予約キャンセルしたという経緯があります。

そこで、低感度でのダイナミックレンジってどう比較すればよいのか分からないけれども、晴天の白い雲を撮り比べてみました。

露出はマニュアルで、絞りF9、ISO100に固定、シャッタースピードを変化させました。
ホワイトバランスは6500K、ピクチャーコントロールはスタンダード、アクティブD-ライティングはOFFです。
手持ち撮影なので写っている範囲が少し違います。
JPEG撮って出しです。

Z6II→Z6IIIの順で写真を載せます。

まずはシャッタースピード1/500秒。

Nikon Z6II / Z 24-120mm/F4
F9, SS1/500, ISO100

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F9, SS1/500, ISO100

続いてシャッタースピードを1段落として1/250秒。

Nikon Z6II / Z 24-120mm/F4
F9, SS1/250, ISO100

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F9, SS1/250, ISO100

さらに1段落として1/125秒。

Nikon Z6II / Z 24-120mm/F4
F9, SS1/125, ISO100

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F9, SS1/125, ISO100

Z6IIの方が白っぽく、Z6IIIの方が青っぽいような感じはしますが、風景写真では全然差が分からない、と判断しました。


写真以外では差を感じました。

  • Z6IIの方が、オートフォーカスが迷うことが多かった。
    まぁ、大きな問題ではないですが。
  • Z6IIIのEVF覗いた後に、Z6IIのEVFを覗くと、画像が粗いって感じた。
    今までは十分きれいと思っていたのに。
  • ファンクションボタンのカスタムの幅が、ぐんと広がった。
    これは明確に使いやすくなりました。


風景写真以外の写真では差を感じました。
人が写っているので作例なしですみません。

  • 夜の外出時に家族の写真を撮ってみて、顔・瞳認識の向上を実感しました。
  • バスケの試合を撮影して、人にちゃんとピントを合わせて撮れることを確認しました。
    これは、Z6IIでは難しかったことなので、買い替えてよかったポイント!
  • イメージングレシピを試しつつスナップを撮るのは、当分楽しめそう。


山でも使ってみた

山でも使ってみました。

まず、Z6IIより若干大きく重くなっていますが、気になるほどのものではありませんでした。

いつもPaagoWorksのFOCUS Lでカメラを持ち歩いていますが、収納サイズや重量感など特に違いは感じません。

写真も全く問題なし。

Nikon Z6III / Z 24-120mm/F4
F11, SS1/2500, ISO640

(曇っていたのが晴れたタイミングだったので、ISO感度高めに設定してしまっています。確認が甘い。。。)

光芒がきれいに出るのがZレンズの嬉しいところ。

一方で、センサーダストに泣くことの多いのが、Zカメラの痛いところ。
上記写真はNX Studioでセンサーダストを消しています。
Lumixマイクロフォーサーズを持って行っていたころは、今より頻繁にレンズ交換していましたけれども、センサーダストで困った記憶なんてないんですが。


星空もきれいに撮れそうです。

Nikon Z6III / Z 17-28mm/F2.8
F2.8, SS15, ISO6400

雲が出ていたのであまり撮りませんでしたが、Z6IIとは特に差はないように感じます。
ISO6400でこれだけノイズ少なく撮れるならば、少なくとも私には十分です。

2024/07/27

Nikon Z6IIIを買うかどうかの話

前回はZfを買う場合はZ6IIを手放すことができず、そうするとZf購入に269,280円かかる、それは高いなぁという話でした。


 Z6IIIについて検討

私は動画はあまり撮りません。
動画を撮る場合にはLUMIX G9M2を使っていて、これで十分。

静止画と動画と両方取りたいシチュエーションでも、静止画を優先しますので次のような組み合わせで乗り切ってきました。

静止画=LUMIX G9M2

動 画=LUMIX GX7MK3

ただ、薄暗い場所、ISO感度上げて・シャッタースピード上げて撮らないといけないシチュエーションでは、本当は次のようにしたい。

静止画=フルサイズ機(Z6IIはオートフォーカスが動体に追いつかないのでダメだけど、Z6IIIには期待)

動 画=LUMIX G9M2

いずれにせよ動画はマイクロフォーサーズで十分なので、今後もNikon機で動画を撮る気はない。

Nikon機には、静止画をちゃんと撮れるオートフォーカス性能の改善を期待しているという状況です。


静止画機能でZ6IIIがZ6IIより上回っているところ

  • AF測距検出範囲が、Z6IIは-4.5~19EV、ローライトAFで-6~19EV。
    Z6IIIは-10~19EV。
    よって、Z6IIIは暗所でのオートフォーカス性能が向上している様子。
  • 手ブレ補正はZ6II5.0段、Z6III8.0段。
    Z6IIIは手ブレ補正が向上している様子。
  • シャッタースピードが、Z6IIはmax 1/8000、Z6IIIはmax 1/16000(いずれも電子シャッターの場合)。
  • EVFがさらに良くなったらしい。Z6IIでも十分きれいなんだけど。

Z6IIIがZ6IIと比較して微妙なところ

  • Z6IIはチルト式、Z6IIIはバリアングル式の液晶モニター。

チルト式が良くてNikonを選んだという面があるので、これは悩みます。

チルト式の方が、液晶モニターを見て撮影するときに手軽だし、レンズの向いている方向と同じ画像が撮れるので感覚的に使いやすいです。

ただ、バリアングルの方が撮りやすいという場面もあります。

LUMIX G9 / LEICA 9mm/F1.8
F6.3, SS1/40, ISO800

これは足場より低い、極端なローポジションから撮影しています。

そのような撮影はチルト式液晶ではやりにくくて、適当な撮影を繰り返してたまたまよく撮れたらOKみたいな形になります。
バリアングルだと、きっちり構図を確認して撮影できます。

LUMIX Gシリーズもずっとバリアングルだったので、バリアングルになったからNO!というほどではないかな。。。
でもチルト式の方が好きだなぁ。


Z6IIIの良くないところ

  • 大きくなった。
  • 重くなった。
  • 価格が高くなった。

主用途が山なので、大きくなった・重くなったはちょっとのことでも、本当はイヤです。

価格については、一応、Z6IIを下取りに出した場合の支払金額を確認しておこうか。。。くらいの気持ちで確認してみたら、買替応援キャンペーンというのをやっていて、237,460円で買えることが判明(6/21時点のMapCamera)。

前回記事で紹介したように、Z6IIを下取りに出さない場合のZf購入価格は269,280円です。

実は、Z6IIIはZfより安い!そうだったのか!
(もちろん、下取りに出す出さないの違いがあるからなんですが。)


Z6IIIを予約したけど、キャンセルした

Zfは登山向けの操作性ではないので、Zfを買う場合にはZ6IIを手放せない、そうするとZfは稼働率が低くなるし269,280円もするので買う気にならない、というのが前回の結論でした。

Z6IIIは、操作性はZ6IIより改善されているはずで、登山でも使える、さらにスポーツ、お出かけのどの用途でも持ち歩ける。
Z6IIIを買う場合には、Z6IIを下取りに出すことができて、237,460円で買える。

じゃぁ、Z6III買おうぜってなりました。

Nikonさんのサイトからお借りしました
https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z6_3/

が、予約入れた後に、ダイナミックレンジがZ6IIより劣るという情報が出てきました。、う~んと唸った後キャンセルしました。
https://asobinet.com/info-sample-z6iii-photons-pdr/

動きものが撮れることに期待してはいますが、あくまでも主用途は山岳写真です。

マイクロフォーサーズでなく、フルサイズを持ち歩くようになった主要因は、ダイナミックレンジが広いことです。
白い雲を白飛びを抑えつつ撮影できる。
暗い影を、キリっとひきしまった感じで表現できる。

涸沢岳から望むジャンダルム
Nikon Z6II / 
Z 24-70mm/F4
F13, SS1/, ISO200

こんな写真が撮れるからこそ、重たいフルサイズを持って行っているわけです。

もし、画質が下がるのだったら、わざわざ大きく重たくなったモデルに買い替える必要はありません。

発売後のレビュー等を見てからの判断でも遅くないと考えました。
それによって支払額が多少増えたとしても、あとからZ6IIを買い戻すほどの損にはならないだろうと。


結局、Z6IIIを買った

さて、発売後にいくつか作例やレビューが出ました。

そして、実用上問題ないと判断、Z6IIIを購入しました。

Z6IIの下取価格が少し下がっていて、当初想定していた価格よりも数千円の損になりました。

まぁそのくらいは仕方ない。
次は試し撮りした結果を報告します。

2024/07/26

Nikon Z6IIIが出たけど、まずはZfを検討

Nikonから、Z6IIIがでた!

Z6IIは風景撮影向けでは満足していました。

重太郎新道
Nikon Z6II / 
Z 24-70mm/F4
F13, SS1/400, ISO640

しかし、瞳認識、特に動く人の認識は全然ダメで、動体のオートフォーカスが改善された形で次のモデルが出たら必ず買うと決めていました。

長女のダンス撮影なんかのときに、薄暗い会場の場合があり、ISO感度上げてシャッター速度上げてってしていると、マイクロフォーサーズのLUMIX G9M2ではノイズまみれになってしまう。。。

Z6IIIは、まさにそこが改善された形で出てきました。

よって、当然買うはずだったんですが、435,600円(ニコンダイレクト価格)はかなり想定を上回っていました。。。
円安だし価格アップするだろうとは思っていましたが、そこまでとは。

そこまでのカメラを持つほどの人間ではございません。。。


Zfと比較

そろそろダンス撮影の機会もありそうなので、このタイミングで動体のオートフォーカスが改善されたカメラを買っておきたいと考えました。

そこで、以前に店頭で触ったことがあったNikon Zfにつき、改めてスペックも含めて比較。


Zf、とても人気の機種で良いカメラだと思っているのですが、私の感想は次の通りでした。

Nikonさんのサイトからお借りしました
https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_f/

Zfの良いところ

  • オートフォーカスは動きものに対応できる能力らしい。ダンスなど撮るのにも使えそう。
  • ISOはマニュアルで設定することが多いので、ダイヤル式なのは視認性もよく、使いやすそう。
  • クラシカルでグリップの浅いデザインは、スナップでの持ち歩きに適していそう。

Zfの良いとは思えないところ

  • 実物を見ると、かなり幅広に感じられた。
  • 上面は真鍮製ダイヤルとかで良い感じだが、底面がプラスチックで、バランスがとれていなく感じる。
  • せっかくISO感度やシャッタースピードがダイヤルで設定できるのに、F値だけ小さな肩液晶。絞り環付のレンズ(Leica 15mmや42.5mmのような)だとよいのだけれども、Zレンズには見当たらない。
  • Z6IIの個人的主用途は山岳写真だけれども、Zfの操作性が山に適しているとは思えない。特に雪山で分厚いグローブしているとすごく使いにくそう。


結論として、Zfを買う場合はZ6IIは手放せず、買い増しになります。

風景撮影用にZ6II、スポーツやお出かけスナップ用にZfという使い分け。

しかし、LUMIX G9M2とLUMIX GX7MK3も持っており、これらの方が単焦点レンズを持ち合わせているし、軽いしで、持ち歩きやすい。

Zfの出番は少なくなりそう。。。


この検討時、Zfは269,280円でした。(MapCamera)

うーーん、あまり出番回ってこなさそうなカメラにそんなに払えない。。。
ということで、続いてZ6IIIはそこまでお金かけて買う価値があるのかという検討をしました。

続きます。

12月の硫黄岳・赤岳は真っ白だった

 12月下旬、八ヶ岳の硫黄岳・赤岳を歩いてきました。 詳しい山行記録は、ヤマレコ「 強風の硫黄岳と赤岳 赤岳鉱泉宿泊 」をご参照ください。 冬季アクセスに際しては、スタッドレスはもちろん、チェーンも準備していきましょう。 歩くに際しては、積雪期装備はもちろん、ある程度の経験を積ん...